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落ちこぼれの中卒フリーターとトップアイドルとの出会い2章 Part10 最終回


合格発表当日の朝


和美の母「和美〜朝ごはんできたわよ!」


和美「はぁ〜い、今行く」


トントントントントン(階段を降りる音)


和美の母「……あれ?あなた今日おしゃれね!雰囲気が全然違うけど、なんか…えっと…あ!白鳥さんみたいね!」


和美「うん…白鳥さんは私の憧れの人だから白鳥さんがいなければ私はここまで勉強頑張れなかったから…」


和美の母「そう…和美はこんなに頑張ったんだもん、絶対に合格してるわよ!朝ごはん、またとんかつだけどいい?」


和美「全然いいよ!お母さんさんのとんかつは毎日食べても全然飽きないし」


朝食を食べ終え合格発表に緊張した様子で出かける和美


和美の母「絶対合格してるから大丈夫よ!心配しないで!あなたあれだけ頑張ったんだから、自信を持って!」


和美「うん!ありがとう、じゃあ行ってきます」


ガチャ(ドアを開ける音)


和美の母「いってらっしゃい、車に気をつけてね」


和美「うん、行ってきます」


和美を見送る和美の母、その時!!!



・・・「あっあの…」


和美の母「えっ……あっ!白鳥さん?」


白鳥美華「お久しぶりです…」


和美の母「どうしたの急に?和美は今ちょうど合格発表を見に出かけたの」


白鳥美華「知ってます、そこで見てましたので…」


和美の母「白鳥さん色々あって大変だったと思うけど、白鳥さん自身は何も悪いことしてないんだから気にする必要ないのよ


うちの娘も白鳥さんのおかげで勉強頑張れたってすごく感謝してるんだから、今日の髪型もね白鳥さんを真似したのよ(笑)」


白鳥美華「いえ……私なんて何の役にも立ってないです、和美さんが優秀だからここまで頑張れたんですよ」


和美の母「白鳥さん…」


白鳥美華「あっ…これずっと借りてた物ですけど、なかなか返す暇がなくて…」


和美の母「ご丁寧にありがとうね、今、和美に電話するわね」


白鳥美華「いえ…大丈夫です、私はこれで失礼しますので和美さんは絶対、合格してますので安心してください、それでは…」


和美の母「そう……ありがとう、白鳥さん、体に気をつけてね」


白鳥美華「ありがとうございます」


そして合格発表の番号が書かれてある板のところへ来て自分の番号を確認する和美


和美「緊張するなえっと…580782だよね…5807…ここの列だ…580718…580732…580755…580775…580782…580782 ?!


やった受かった!!受かった!!


和美「あっ、お母さんに電話」


ププッププップルルッ(電話をかける音)


和美の母「はい!」


和美「お母さん受かったよ!」


和美の母「本当!!おめでとう!!」


和美「ありがとうウウッ(涙)」


和美の母「あなた本当に頑張ったもんねウッ(涙)おめでとう」


和美「ありがとうウッウッ(涙)」


和美の母「あっ、そうそうさっきね白鳥さんが家に来たのよ」


和美「えっ!白鳥さんが!何で?」


和美の母「何か借りてたもの返しに来たみたい」


和美「白鳥さんは今どこ?」


和美の母「だいぶ前に帰っちゃったからもう近くにいないと思う…」


和美「そうなんだ…」


和美の母「今日はごちそうだからね!早く帰ってらっしゃい」


和美「うん、ありがとう」


こうして私は無事に国立A大学に現役で無事に合格することができた


学校ではちょっとした珍事というか、学校創設以来、私の偏差値から国立A大学に合格した人は初めてらしく教師どもからは、異常なほど褒められた


多分それはこのことをアピールすることでよりいっそう学校のブランドの価値が上がるだろうから、それで喜んでいるんだろう


それならそれで好きにすればいい、私はそんなものに興味はない


私の高校生活で唯一後悔していることは、最後に白鳥さんにありがとうと、言えなかったことだ…


しかし、お互い頑張り続けていれば必ずどこかでまた笑顔で再会できると信じ、私はこれからも頑張り続けよう


私は何があっても絶対に下を向かずに努力をし続けてみせる


もう私は今までの弱い和美ではない、これから先どんな人生が待っていようが乗り越えてみせる私は負けない!


落ちこぼれの中卒フリーターとトップアイドルとの出会い2章 完