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落ちこぼれの中卒フリーターとトップアイドルとの出会い3章 Part4


翌日も仕事で有給を取った和美は大好きな恋愛小説を読みたい衝動を抑え


白鳥美華のいる店に行くことにした


和美「確かこの辺だよね?あった!ここだ」


特にちゅうちょすることもなく店に入る和美


クラブのママ 「いらっしゃいませ!お客様で宜しいですか? 」


和美「あっ…すいませんこの店に和美さんという方は(私も和美だが…)働いていますでしょうか?」


クラブのママ「あ〜和美ちゃんね…今日はお休みだわ」


和美「あっ…そうなんですか」


その時一人のホステスが和美に話かける


ホステスA「あなた和美の友達?」


和美「えっ!まぁ…はい…」


ホステスA「和美たぶん今、ホストクラブに行ってると思うよ」


和美「えっ!ホストクラブですか?」


ホステスA「あいつ、いろんなところから借金してかなりヤバいってこの前、自分から言ってたんだよね…のめり込んでるホストも結構ヤバいって噂もあるしさ…」


和美「ヤバいって何がですか?」


ホステスA「……とりあえずあんまりあいつに近づかない方がいいんじゃないの、下手したらあなたにも被害が及ぶかもしれないしさぁ」


和美「…」


和美には今起きていることが夢かと思うくらい信じられない状況だった


才色兼備で憧れの存在だった白鳥美華がこんなにも落ちぶれてしまったことが信じられないと言うか、認めたくはなかったのだ


しかし人生とは過酷なものである、これはまぎれもない現実なのだ


次の日、会社の昼休憩で同僚とランチに出かける和美


同僚「和美!近所にスープカレーのお店が新しくできたらしいから行かない?」


和美「えっ!本当!行く行くちょっと待ってて」


ガチャカランカラン(ドアの開く音と鈴が鳴る音)


店員「いらっしゃいませ!お二人様ですか、こちらへどうぞ!」


同僚、和美「はい」


和美「へーなんか内装とかすごいこだわっているお店だね」


同僚「そうだね、おしゃれだね」


店員「ご注文の方がお決まりでしたらお伺いいたします」


和美「えっと…北海道風スープカレーをお願いします」


同僚「私は…インド風スープカレー激辛味で」


和美「えっ…」


店員「こちらの激辛味の方は辛さが1〜5まで選べるようになっていますが?」


同僚「じゃあ…5でお願いします!」


和美「ちょっと…大丈夫なの?」


同僚「大丈夫、大丈夫(笑)」


店員「それではご注文の方、繰り返させていただきます…省略」


同僚、和美「はい、お願いします!」


店員「それでは、少々お待ちくださいませ!」


和美「…そんな激辛好きだったっけ?」


同僚「それがさぁ、彼氏と激辛食べに行ったら意外に食べれてそっからハマった感じ(笑)」


和美「あっそう…でも体壊さないでね」


同僚「うん、ありがとう」


店員「お待たせしました!北海道風スープカレーとインド風スープカレー激辛味になります、熱いですので、お気をつけください」


和美「わぁ、美味しそう!でも…そっちからそう…」


同僚「なんかすごい赤いんだけど(笑)じゃあいただきます!」


同僚、和美「?!美味しい!!」


スープカレーを美味しそうに食べる同僚と和美の2人


しかし、その時ついていたテレビに目を疑うようなニュースが流れる


アナウンサー「えーーここで速報です、先ほど12:05分頃かぶき町の路上で男性が刃物で刺され重体の模様です


なお犯人は現在逃走中、繰り返しお伝えいたします先ほど… 」


同僚「うわぁ…これさぁホストに恨みがある女が刺したんじゃないの(笑)無理やり夜の世界に落とされて逆上したとか(笑)」


和美「え…」


同僚「ねぇ!和美のスープカレーちょっとちょうだい!」


和美「あっ、うん、いいよ」


同僚「私のも食べる?美味しいよ」


和美「いや…それは…いらないよ」


何か胸騒ぎがしてならない和美


白鳥美華でないことを祈りつつ同僚と楽しくランチを食べる和美


逃走中の犯人とは、はたして…


Part5へ続く